
2009年度事業報告
T 子どもの芸術体験サポートシステム構築事業
子どもの芸術体験の機会を安定的に提供するためのシステムづくりを官民協働で実現するため、同種の事業を実施している(財)福岡市文化芸術振興財団スタッフや他のNPO関係者との研究会を08年度に引き続いて実施した。09年度は、これまで参加していた財団の係長クラスに加えて事業課長が毎回出席、福岡市文化振興課からも係長が参加するなどメンバーが拡充され、研究会で立案した「乳幼児のための初めての舞台芸術体験」事業を市の10年度予算要求に挙げることができた。結果的に予算化は見送られたが、事業趣旨については財政課にも理解を得られたため、研究会では継続して企画案を練り上げていくことになった。また、学校への芸術家派遣事業についても、従来の財団事業(メニュー方式)とは異なるオーダーメイド方式での実施に向けて、学校へのアンケート調査、ヒアリング等を行い、10年度の協働事業実施に向けて調整を行った。
U 子どもの芸術体験コーディネート事業
学校や地域に芸術家を派遣し、子どもの芸術体験ワークショップのコーディネートを行った。
U−1 (受託事業)ふくおか県民文化祭「芸術体験講座」のコーディネート
福岡県(県民文化祭実行委員会)が実施する県下小中学校への芸術家派遣事業について、コーディネート業務を「KMコーディネート」として受託、そのうち15校について古賀が担当した。09年度で5年目を迎え、アシスタント・コーディネーターを導入し、人材育成にも努めた。
U−2 久留米市芸術家派遣事業のコーディネート
久留米市が08年度から開始した市内小中学校への芸術家派遣事業に関するコーディネート業務を(財)久留米文化振興会とともに実施。09年度は4校で事業を実施し、08年度「久留米市文化芸術コーディネーター養成講座」の受講生から有志5名がアシスタント・コーディネーターとして現場を体験した。
U−3 福岡市東区香椎校区子ども育成会の芸術体験活動支援
6年生の子どもたちとジャズユニット「Visions」のコラボによるコンサート(12月20日)実施の支援を行った。
U−4 「アーティスト・カタログ2010」の制作
子どもを中心としたさまざまな人々を対象に、芸術体験ワークショップを実施できる芸術家を紹介するツールとして2年に1度制作しているカタログ。1500部作成、10年3月に発行。Web版は5月に制作済み。
U−5 「芸術体験ワークショップ見本市2010」の開催準備
これまで「芸術家と学校・地域のお見合いセミナー」として3回実施してきたものを久留米市及び(財)久留米文化振興会の共催を得て、「久留米市 学校への芸術家派遣事業」のPR事業として実施。音楽、演劇、美術、古典芸能などのジャンルから7組の芸術団体を招き、体験型の芸術ワークショップを「見本市」として実施。5月11日(火)、石橋文化会館での開催。09年度は会場借り上げの手続きやチラシ作成、学校教員への参加呼びかけを久留米市・振興会とともに行った。
V アートと地域をつなぐ人材養成事業
V−1 ネットワーク事業 「連続講座2009 アートでつなぐ人とまち」の開催
2006年度から実施を始めたコーディネーター養成講座を継続実施。実施主体はプレ講座から共同で講座を実施してきたメンバーとこれまでの受講生有志による「アートサポーターズネットワーク」。6月20日(土)〜7月5日(日)4日間で開催。延べ人数40名が参加。
V−2 久留米市文化芸術コーディネーター養成講座講師
久留米市が(財)久留米文化振興会に委託して実施する養成講座を担当。09年度は30名が参加し、「卒業制作」として受講生の企画提案からコンペ形式で審査・選定されたイベント案を全員で運営まで担当した。選定された企画は10年4月25日(日)の石橋文化センター「こどもスケッチ大会」のイベントとして実施された。
W 自治体文化政策及び公立文化施設サポート事業
W−1 春日市ふれあい文化センター芸術文化事業広報企画業務受託
春日市ふれあい文化センターにおいて、芸術普及事業の企画・運営、広報業務等を受託(3年目)。文化ボランティア養成事業「人財づくり講座」も担当し、小学生の落語体験ワークショップの企画運営を受講生の企画提案により実施した。
X 文化政策レクチャー事業
文化政策に関わる第一線の研究者等を招いてのレクチャーや、アート・マネジメントの現場で活躍するゲストによるミニレクチャーなどを開催している事業。09年度は6月1日(水)「あすみん」セミナールームで、古賀のロンドン視察報告会をミニレクチャーとして開催した。
Y 調査研究事業
文化政策に関わる課題をテーマとした調査研究を実施。子どもの芸術体験活動の意義を可視化する研究に着手するため、全国のアートと教育をつなぐアートNPO関係者との意見交換等を行った。この研究は10年度にかけて実施予定。
Z 刊行物出版事業
滋賀県「しが文化芸術学習支援センター」と横浜市「芸術文化教育プラットフォーム」に関する調査報告書の発行(4月)。
[ 情報提供事業(新規)
文化政策やアート・マネジメントに関する情報を主にメーリングリストを通じて提供。
09年度は新たに協力会員限定のニューズレターを季刊で刊行、5月に0号、以降8月、11月、2月に発行した。協力会員は08年度11名から17名に増加(決算ベース)。
\ 講演講師・原稿執筆等
文化政策やアート・マネジメント、文化のまちづくりなどに関する研修・講演への講師派遣及び原稿執筆を行った。
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